Japanese
Title新しい副腎スキャン剤 6-Methyl [75Se] selenomethyl-19-nor-cholest-5 (10) -en-3β-ol (商品名Scintadren) の使用経験
Subtitleノート
Authors高橋哲之助*,***, 山崎正明*, 春山和見*, 福地総逸*, 木田利之**
Authors(kana)
Organization*福島県県立医科大学第3内科, **福島県立医科大学放射線科, ***現社会保険福島二本松病院
Journal核医学
Volume17
Number2
Page211-217
Year/Month1980/2
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「I. はじめに」副腎のシンチグラフィーは副腎病変の局在診断法として有用な臨床検査法であり, 現在131I-6β-iodomethyl-19-norcholesterol (以下NCL-6-131Iと略す) が主として用いられている. NCL-6-131Iは少量の投与で副腎腫瘍や副腎組織を明瞭に描出し, 被曝線量も少ない. しかし, 甲状腺庇護のためのヨード投与を必要とすること, ヨード過敏者には投与できないこと, および室温保存ができないなどの欠点がある. 英国のRadiochemical Center, Amershamで作られた6-methyl- [75Se] selenomethyl-19-norcholest-5 (10) -en-3β-ol (商品名Scintadren, 以下75Se-6-norcholesterolと略す) はこれらの欠点を補っており, 副腎描出能も優れていると報告されている. 最近われわれは高血圧症6例および正常血圧者2例に75Se-6-norcholesterolを使用して副腎のシンチグラフィーを行ない, 本剤による副腎描出能, 排泄経路ならびに全身の被曝線量について検討したので報告する.「II. 対象および方法」対象はCushing症候群, Cushing症候群の腺腫摘出後 (dexamethasone 2 mg/日 投与中) , 原発性アルドステロン症, Bartter症候群, Fanconi症候群, 高レニン性本態性高血圧の各1例, 低レニン性本態性高血圧症2例の計8例であった.
Practice臨床医学:一般
Keywordsadrenal scintigraphy, 75Se-6-norcholesterol, 75Se-scintadren

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