Japanese
Title急性心筋梗塞症の "early indicator" としての血中ミオグロビン測定の検討
Subtitleノート
Authors中井利昭*, 鈴木一夫*, 山田律爾*
Authors(kana)
Organization*独協医科大学臨床病理(中検)・代謝科
Journal核医学
Volume16
Number1
Page87-93
Year/Month1979/2
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「1. 緒言」急性心筋梗塞症の診断は, 近年成人病としてますます増加してきた循環器系疾患の1つとして非常に重要である. この診断は, 従来はその特徴的な臨床像や心電図所見, さらに検査室ではGOT, HBD, CPK, LDHなどの血清酵素に基づいてなされてきた. しかし, これらの検査法のみで充分とはいえない症例もあり, 他のもっと鋭敏でかつ特異的な検査方法の開発が必要とされてきた. 最近心筋梗塞時に心筋の壊死によって血中や尿中に放出される蛋白物質としてミオグロビンが知られるようになった. ミオグロビンは, 分子量約18,000のヘム蛋白であり, 心臓や骨格筋で合成されているものである. 従来はその分子量の小さいことや, 血清蛋白に結合されない点よりすぐに血中から消失し, 腎を通過し, 尿中に排泄されるため, その血中濃度測定は困難であった. しかし, 最近のイムノアッセイの進歩によりこれが可能となってきた.
Practice臨床医学:一般
KeywordsA new dignostic test, Acute myocardial infarction, Myoglobin

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