Japanese
Title大動脈炎症候群の肺血流・換気シンチグラフィー
Subtitleノート
Authors楢林勇, 梶田明義*, 石田修**, 浜田辰巳**, 坂下太郎**, 桂武生***, 西山章次***
Authors(kana)
Organization川崎医科大学放射線医学教室, *大阪府立成人病センター放射線科, **近畿大学医学部放射線医学教室, 中央放射線部, ***神戸大学医学部放射線医学教室
Journal核医学
Volume15
Number2
Page253-260
Year/Month1978/4
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「緒言」大動脈およびその分枝の非特異的炎症と, 瘢痕収縮とにより, 二次的に狭窄・閉塞や狭窄前後の拡張をきたし, 高安眼底, 脈なし病, 異型大動脈縮窄症, 腎血管性高血圧症, 大動脈弁閉鎖不全, 動脈瘤, 肺動脈病変などの臨床像を呈する状態を総称して, 大動脈炎症候群と呼ばれている. 本症は欧米に少なく, わが国を含むアジアに比較的多い原因不明の疾患である. 大動脈炎症候群における肺動脈病変は, 1940年の太田による剖検報告や1957年の友松らによる肺血管造影の報告以来注目され, その後肺血管造影のみならず, 最近では患者に侵襲を加えない肺血流スキャンが臨床的に応用されている. しかしながら, 井沢の指摘するごとく, 肺スキャンにおける肺血流分布異常が全て肺動脈病変によるとは断定し難く, 肺換気についても検索する必要がある. われわれは, 大動脈造影をふくむ諸検査により, 大動脈炎症候群と診断し得た4例を対象として, 81mKr, 133Xe, 99mTc-MAAを用いた肺血流・換気シンチグラフィーを行なったので, その結果を発表する.
Practice臨床医学:一般
KeywordsAortitis Syndrome, Perfusion and Ventilation Studies, 81mKr

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