Japanese
Title111In-DTPAによるCisternographyの検討
Subtitleノート
Authors浜田信夫*, 芝辻洋*, 安田憲幸*, 田中公輝*, 前田要*, 高橋徳**, 内海庄三郎**
Authors(kana)
Organization*奈良県立医科大学附属がんセンター, **奈良県立医科大学第二外科
Journal核医学
Volume15
Number1
Page101-110
Year/Month1978/2
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「1. 緒言」脳脊髄腔へ放射性同位元素 (以下「RI」) を注入し, 脳脊髄液循環動態を観察する方法は, BauerとYuhl が髄腔内に131I- 人血清アルブミン (以下「131I-HSA」) を投与したことに始まる. それ以後, 種々の報告がなされたが, 1964年DiChiroが131I-HSAを用いて種々の臨床例に脊髄腔あるいは脳室内に投与した後, 経時的に観察し, その臨床的意義についての検討を加え, 本法に "isotope cisternography," "RISA-cisternography" , "RISA-ventriculography" などの名称を用い, 本法が神経核医学検査法の一つとして確立された. Adamsらによって報告されたnormal pressure hydrocephalus (以下「NPH」) においてはその後, 本法が重要な診断法の一つとされ, さらにNPH的病態を有すると考えられる疾患に対しても, 髄液吸収動態の指標として研究が盛んとなってきている. RI-cisternography (以下「脳槽シンチ」) の適応範囲は広く, 多くの脳脊髄神経疾患に適応があるが, 主なものを挙げると, 交通性の水頭症や, くも膜下出血後などの髄液吸収障害に基づく疾患, 脳腫瘍や脊髄腫瘍などのごとく, 髄流路の異常, 孔脳症, くも膜嚢腫などの奇型性疾患などの診断, 病態の把握, 治療に関する情報, 特にシャント手術の適応症に有力な情報が得られることが知られている.
Practice臨床医学:一般
Keywords

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