Japanese
TitleRadioimmunoassay (Phadebas β2-micro Test) による血清β2-microglobulin濃度測定の基礎的ならびに臨床的検討
Subtitle使用経験
Authors池窪勝治*, 遠藤啓吾*, 福永仁夫*, 吉井正雄*, 石川演美*, 千種貞子*, 小西淳二*, 森田陸司*, 鳥塚莞爾*, 浜田哲**, 森徹***
Authors(kana)
Organization*京大放射線部及び放射線科, **京大放射性同位元素総合センター, ***神戸中央市民病院 内科
Journal核医学
Volume13
Number4
Page513-519
Year/Month1976/8
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「1. 緒言」Berggardによって精製されたヒトβ2-micro-globulin(以下β2-micro)は分子量11,800の低分子量の蛋白質で, ヒトの血液, 尿, 髄液, 唾液および乳液等に存在する. β2-microは正常腎の糸球体を容易に通過し, 大部分は尿細管で再吸収され異化される. この蛋白は組成上, 血清IgGのH鎖及びL鎖の不変部と極めて類似し, 又HL-A抗原の不変部と同一であると報告されている. その機能は不明であるが, リンパ球で産生されしかもその表面に存在する事実からβ2-microの免疫との関連性が注目されている. 近年, 臨床的応用として腎疾患における糸球体ろ過値の測定や糸球体性と尿細管性の蛋白尿の鑑別に有用とされている. 著者らは塩野義製薬(株)の好意によりphadebas β2-micro Testの提供を受け, 本キットの基礎的検討を行なうとともに臨床的検討として, 腎疾患, 甲状腺疾患を含む各種自己免疫疾患, 悪性腫瘍患者の血清β2-micro濃度を測定したので, これらの成績を報告する.
Practice臨床医学:一般
Keywords

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