Japanese
Titleバセドウ病を合併し, 肺出血の診断に51Cr標識赤血球肺シンチグラフィが有用であったGoodpasture症候群の1症例
Subtitle臨床報告
Authors池窪勝治*, 森田陸司*, 伊藤春海*, 森徹**, 鳥塚莞爾*
Authors(kana)
Organization*京都大学医学部 放射線科, **神戸中央市民病院 内科
Journal核医学
Volume13
Number1
Page61-67
Year/Month1976/2
Article報告
Publisher日本核医学会
Abstract「緒言」Goodpasture症候群とは肺出血と糸球体腎炎を主徴とするきわめて予後不良の疾患であり, 1958年Stantonらが最初の報告者の名にちなんで命名したものである. 本症においては肺と腎に共通の免疫学的機序が働いていると考えられているが, その病因はまだ不明であり, 本症の報告例は外国では100例以上に及ぶが, 本邦では10数例にすぎない. 著者らは, 最近, 23歳の女子で, バセドウ病の経過中に本症候群を呈し, 肺内出血の診断に51Cr標識赤血球による肺シンチグラフィがきわめて有用であった1例を経験した. 本症例は著明な肺と腎の出血に対して, 副腎皮質ホルモンが劇的な効果を示し, 発症後2年8ヵ月を経過し, 小康状態を保っている. 本症例の臨床経過に若干の考察を加えて報告する. 「症例」患者 : 23歳, 女子, 事務員. 既往歴, 家族歴 : 特記すべきものなし. 現病歴 : 約6年前から甲状腺腫があり, 漸次, 機能亢進症状を来すようになり, 1972年4月. 本院を受診した.
Practice臨床医学:一般
Keywords

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