Japanese
Title肝・胆道系疾患における198Auコロイド法による肝循環の研究
Subtitle原著
Authors松山迪也**
Authors(kana)
Organization**千葉大学第1外科 (主任 : 綿貫重雄教授)
Journal核医学
Volume2
Number2
Page99-110
Year/Month1965/8
Article原著
Publisher日本核医学会
Abstract「緒言ならびに文献的考察」近年, 麻酔, 抗生物質などの発達により, 肝胆道系に対する外科的療法も急速な進歩をとげ, すでに肝硬変のさいの腹水に対する外科的療法はもとより, 肝癌に対して肝切除が試みられ, また人工肝臓の研究もすすめられ, これは肝臓移植という野心につながるものである. しかし一方, 肝臓は複雑多岐にわたる機能を有する臓器である. なかでもその血行動態は, 血管構造上, 肝動脈と門脈という2本の輸入血管をもつことから, 問題がきわめて複雑となっている. その上, 臨床的に肝循環の悪化は, 肝実質細胞の機能に直接影響を及ぼす. さらにまた外科的立場からみると, 内科的治療を種々試みてもいかんともしがたいような腹水を伴なう肝硬変症が, われわれの対象になることがある. そのような場合, いかにすれば肝機能障害をおこさず門脈圧をさげられるか, われわれの悩まされる点である.
Practice臨床医学:一般
Keywords

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