全身FDG-PETのファントム試験手順書を改訂

2016年11月5日
PET核医学委員会・PET撮像法標準化小委員会

このたび、「18F-FDGを用いた全身PET撮像のためのファントム試験手順書」を改訂して第2版とし、ファントム画質指標のうち視覚評価と均一性の評価方法を若干変更し、かつ物理学的評価に新基準を追加しました。
視覚評価については、ファントム画像を横断面、矢状断面および冠状断面の3断面から評価して不均一なアーチファクトの有無を評価することを追加しました。均一性の評価については、ファントム画像内に多数設定した小さいROIの値が±5%以内に収まるようにという基準の考え方は変わりませんが、ROIの値の標準偏差を基準値として使用することに変更しました。
18F-FDGを用いた全身PET撮像の臨床研究では、SUVの精度や標準化に加えて再現性が重要であることから、臨床研究を想定した画像においてSUVの再現性を評価できる新指標(バックグラウンド領域の変動係数)を追加しました。一方で、描出能を評価する物理学的指標である"ファントム雑音等価計数"、"%バックグラウンド変動性"、"直径10 mmの陽性像における%コントラスト"の3項目は、画像処理技術の進歩に伴って基準を満たさなくても陽性像を検出できる可能性があるため、必須項目から加点項目に変更しました。
今回の改訂では、外国における類似の基準との整合性も考慮しています。
「18F-FDGを用いた全身PET撮像のためのファントム試験手順書」の改訂に伴って、「18F-FDGを用いた全身PET撮像のための標準的プロトコール」も一部改訂して第2版としました。
改訂後の「18F-FDGを用いた全身PET撮像のための標準的プロトコール(第2版 2016.7.16)」および「18F-FDGを用いた全身PET撮像のためのファントム試験手順書(第2版 2016.7.16)」は分子イメージング戦略会議の文書一覧に掲載されています。
今回の改訂内容は担当小委員会にて数か月前に作成し、すでに学術集会などで非公式に提示しているものですが、このたび学会内の決裁が終わりましたので、正式に発表します。今後、18F-FDGを用いた全身PET撮像のPET撮像施設認証を希望される施設は、第2版ファントム試験法による監査を受けていただき、認証を受けることになります。

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